その他令和7年4月30日

農業経営モデルの考え方:うんしゅうみかん・りんごの規模拡大・機械化・加工仕向生産

掲載日
令和7年4月30日
号種
号外
原文ページ
p.100
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農業経営モデルの考え方:うんしゅうみかん・りんごの規模拡大・機械化・加工仕向生産

令和7年4月30日|p.100

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②農業経営モデルの考え方
具体的には,果樹の種類ごとに規模拡大や加工用果実生産に取り組むにあたって直面す
るそれぞれの課題に対し、基盤整備や省力樹形の導入等の手段を講ずることにより農業所
得の向上や1人当たりの労働生産性の向上に繋げ、経営の改善・発展や果樹農業への参入
に資する農業経営モデルを示す。
1.うんしゅうみかん
慣行栽培
●中山間地の傾斜地で手作業を中心とした栽培
●慣行樹形(開心自然形)で生食用果実を生産
●収穫期の労働ピークに臨時雇用労働力を活用
●主な機械設備はスプリンクラー、モノレール
●共選出荷
【経営概要】2人、臨時雇用3人
規模拡大・機械化モデル
【課題】
●機械導入に適した
園地整備が必要
樹の列間が狭く傾斜地
であるため、車両や機
械導入が進まず、規模
拡大が困難
●労働時間の削減
労働力の投入が必
19
収穫等の労働ピークが
規模拡大のネック
【対応方策】
●基盤整備による園内
道の整備や傾斜の緩
和、樹の列間の確保
車両や機械を使った作業
が可能
●機械、省力技術の
導入、労働力の投入
整列した園地にて、SS等の
機械や作業動線を短くでき
る片面交互結実のような省
力技術を導入し、10a当た
り労働時間を慣行比5割削
減、新たな労働力の投入
【経営概要】2人、臨時雇用9人
・省力樹形(双幹形)、片面交互結実の導入
・作業分散のため、極早生~晩生種を導入
加工仕向生産モデル
【課題】
【対応方策】
●単収の増加や労働
●高密植省力樹形の
生産性の向上が必
導入
中央
平面的・直線的な作業動
加工用果実は単価が安
線を確保し、効率的な作業
く、慣行栽培では農業
が可能
所得の確保が困難
●経営コストの削減が
●機械作業体系、省力
要必要
技術の導入
機械導入に過剰なコス
トラクタと複数のアタッチメ
トが掛かる
ントを作業ごとに使い分け
る機械作業体系や、摘花・
●徹底した労働時間
摘果剤の使用等の省力技
の削減、労働力の
術の導入により、10g当た
投入
り労働時間を慣行比8割削
収穫等の労働ピークが
減、規模拡大が可能
規模拡大のネック
【経営概要】2人、臨時雇用8人
・省力樹形(高密植双幹形)、片面交互結実
・加工通性品種を選択・加工業者との契約販売
2.りんご
慣行栽培
●栽培方法は手作業が中心
●慣行樹形(開心自然形)で生食用果実を生産
●収穫期や果実の生育管理等の労働ピークに臨時
雇用労働力を活用
●主な機械設備はスピードスプレーヤー、乗用型草刈機
●共選出荷
【経営概要】3人、臨時雇用7人
規模拡大・機械化モデル
【課題】
●効率的な作業動線
の確保が必要
樹を周回した作業によ
り効率化が困難
●労働時間の削減が
必要
収穫等の労働ピークが
規模拡大のネック
【対応方策】
●高密植省力樹形の導入
平面的・直線的な作業動線
を確保し、効率的な作業が可
11
機械作業体系、省力
技術の導入
トラクタと複数のアタッチメン
トを作業ごとに使い分ける機
械作業体系や、摘花・摘果剤
の使用等の省力技術の導入
により、10a当たり労働時間
を慣行比5割削減、規模拡大
が可能
【経営概要】3人、臨時雇用7人
高密植省力樹形(トールスピンドル)
作業分散のため、収穫時期が異なる品種を
選択
加工仕向生産モデル
【課題】
【課題】
●単収の増加や労働
生産性向上が必要
加工用果実は単価が安
く、慣行栽培では農業
所得の確保が困難
●経営コストの削減が
必要
機械の導入の過剰なコ
ストが掛かる
●徹底した機械化に
よる労働時間の削
減が必要
規模拡大に伴う労働時
間の増加によって労働
力の確保が困難
【対応方策】
●地元加工業者への契約
荷出
品質に合わせた適正取引に
より、加工原料用果実に特化
した生産を実現
●機械作業体系、省力
技術の導入
トラクタと複数のアタッチメン
トを作業ごとに使い分ける機
械作業体系、ツリーシェイカー
等の機械、摘花・摘果剤の使
用等の省力技術の導入によ
り、10a当たり労働時間を慣
行比8割削減、規模拡大が可
10
【経営概要】3人、臨時雇用7人
・高密植省力樹形(新わい化)
・加工適性品種の選択
・摘果、着色作業の省略
・加工業者との契約販売
経営面積(ha)
10a当たり収量(+)
単価(円/kg)
総労働時間(時間)
1経営体当たり農業所得(万円)
1時間当たり農業所得(円)
20.0
6.0
80
5,953
2,296
3,856
経営面積(ha)
100当たり収量(+)
単価(円/kg)
総労働時間(時間)
1経営体当たり農業所得(万円)
1時間当たり農業所得(円)
6.0
4.0
267
5,204
2,617
5,030
経営面積(ha)
10a当たり収量(+)
単価(円/kg)
総労働時間(時間)
1経営体当たり農業所得(万円)
1時間当たり農業所得(円)
3.0
2.0
267
5,463
386
706
経営面積(ha)
15.0
10a当たり収量(t)
単価(円/kg)
総労働時間(時間)
1経営体当たり農業所得(万円)
6.0
70
3,989
1,341
3,362
1時間当たり農業所得(円)
経営面積(ha)
10a当たり収量(t)
単価(円/kg)
総労働時間(時間)
1経営体当たり農業所得(万円)
1時間当たり農業所得(円)
2.0
3.0
200
2,840
388
1,367
経営面積(ha)
10a当たり収量(+)
単価(円/kg)
総労働時間(時間)
1経営体当たり農業所得(万円)
1時間当たり農業所得(円)
6.0
3.5
200
4,530
1,674
4,210
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農業経営モデルの考え方:うんしゅうみかん・りんごの規模拡大・機械化・加工仕向生産 - 第100頁
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