海外から稼ぐ力の強化に関する目標と施策
令和7年4月30日|p.96
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(2)海外から稼ぐ力の強化
(2)海外から稼ぐ力の強化
目標
国内への需要に対応しつつも、拡大傾向にある海外市場を見据えた輸出に戦略的に取り組む
ため、高品質等の日本の強みを生かしながら更なる海外需要開拓を図ることもに、輸出先国・
地域の規制やニーズに対応しつつ、これに対応できる産地も併せて形成していく。また、果実
の輸出と併せて、優良品種の戦略的なライセンスを推進し、周年供給による輸出促進と海外か
らのロイヤルティの新たな品種開発等への還元により、国内果実生産の振興を図る。このほか、
食品産業の海外展開やインバウンドによる食関連消費も海外からの収益を得るという観点から
重要であり、輸出促進施策と併せて、これら施策を強化し、輸出拡大との相乗効果を図る。
【KGI】
●輸出額
316億円(令和6年)
※りんご、ぶどう、もも、かんきつ、かき等輸出重点品目(果樹)の合算
主要指標(KPI)
●輸出経営体・産地
16経営体・産地(令和6年)97経営体・産地(令和12年)
具体的な施策
①海外需要の開拓、輸出産地の育成
●現地系の大手スーパー等の非日系市場や未開拓の有望エリア等、新市場の開拓に向け
て、認定品目団体、ジェトロ(日本貿易振興機構)、JFOODO(日本食品海外プ
ロモーションセンター)等の連携を促進するとともに、高品質な日本産果実の価値を
伝えるプロモーション等を通じて,ジャパンプランドの構築を図ることで、海外需要
の拡大を図る。
●輸出先国・地域の規制に対応するための防除体系の見直しや、輸出先国・地域のニー
ズに対応するための価値・特性を有する品種の産地への導入等を進めることによる産
地育成の推進を図る.
②戦略的な海外展開の推進
●優良な品種を戦略的にライセンスし、ターゲット市場における我が国の輸出促進に理
解があるライセンス先の海外生産を組み合わせたジャバンブランドの周年供給が可能
な体制を構築することで、農業者の直接的な「稼ぎ」につなげるとともに、海外から
のロイヤルティ収入も利用して、知的財産の保護・管理、産地化・ブランド化、さら
には新たな品種開発に還元することで、農業者の将来的な「稼ぎ」につなげる。
●国外まで俯瞰して、知的財産の保護や管理を徹底しつつ、マーケットニーズに即応し
た品種の開発・普及や国内未利用品種の再評価を推進する。
●国内における知的財産の保護・活用に向け、果樹生産者への苗木のリースなど、流出
対策とブランド管理を両立する管理方式の導入を推進する。
●これらの知的財産の保護・活用の取組に当たっては、費用対効果や当該知的財産のラ
イフサイクルを考慮するよう推進する。
●原材料となる日本産食材の使用や日本食・食文化の理解促進等による輸出拡大につな
げる観点から、食品産業の海外展開を推進する。
●地域の食や景観などの資源を活かした農泊等による農村へのインパウンドの誘客等の
促進に加え、海外向けの日本食プロモーションに当たって、GI産品の観光資源とし
ての更なる活用等を通じ、国内産地の観光面の魅力も発信するなど、輸出促進施策及
び観光振興施策について、相互に連携し、輸出拡大とインバウンド消費の好循環の形
成を通じて海外需要拡大を図る。