その他令和7年4月30日

果樹農業の生産基盤強化及び担い手の育成に関する施策

掲載日
令和7年4月30日
号種
号外
原文ページ
p.94
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果樹農業の生産基盤強化及び担い手の育成に関する施策

令和7年4月30日|p.94

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具体的な施策
①園地の集積・集約化
●経営規模の大小や個人・法人などの経営形態にかかわらず、農業で生計を立てる担い
手(離農する経営の農地の受け皿となる経営体や付加価値向上を目指す経営体)の育
成・確保を図るため、地域計画に基づき、担い手への園地の集積・集約化を推進する。
●国は地方機関との緊密な連携の下、市町村における地域計画のブラッシュアップや実
現に向けた取組をブッシュ型で支援する。
●農業委員会及び農業委員会ネットワーク機構、農地中間管理機構、農業協同組合、土
地改良区等の関係機関に加え、産地協議会*など地域のその他の団体・関係者も一体
となって地域計画の実現に向けた取組を実施できるよう後押しする。
* (平成17年3月25日付け16生産局長通知)の第
2の協議会 (産地をカバーする生産出荷団体、 市町村、 生産者の代表者、 普及指導センター、農業委員会、
農地中間管理機構、農業共済組合等により組織する協議会)
●担い手への園地の集積・集約化を推進する際は、今後実施する地域計画の分析・検証
も踏まえ、集約化した果樹産地づくりの課題となる老木抜根等の対策や、外部からの
新規参入を推進するための措置について、併せて検討する。
②基盤整備の推進
●国・地方公共団体間の連携や他産業等からの生産への参画も推進しつつ、過去に基盤
整備を実施した地区も含め、新たな果樹団地の形成に向けた要望の掘り起こしを行い、
地域計画に基づき、施設の更新等を含めて基盤整備を推進する。
●スピード感を持って果樹団地の形成を進めるため,合意形成が可能な土地から先行し
てより取り組みやすい小規模園地整備を行い、並行して規模拡大のための計画的な基
盤整備を進めるといった手法も活用する。
●周囲の水環境に配慮しながら、中山間地域における活用されていない水田や、果樹団
地の中に点在する水田を集約して行う小規模園地整備、緩傾斜化、大区画化等により
作業性の良い樹園地形成を推進する。
●水回転換園での果樹栽培適性を診断する技術や、排水性の高い水田転換園地の整備手
法を開発する。
●中山間地域等において、地域の特色を活かした果樹農業の維持・発展を図るため、樹
園地、農業水利施設、情報通信環境の整備等を推進する。
③省力樹形等への改植・新植
●作業動線を単純化し、機械化に対応して労働生産性を高めることが可能な省力働形等
の改植・新植を推進する。
●省力的な樹園地への転換を短時間で実施するため、まとまった面積での省力樹形等へ
の一斉改植を推進する。
●かんきつ等の各品目において省力樹形等の機械化に向く圃地条件や樹形、品種を検討
し、開発・導入を進める。
④スマート農業・機械化の推進
●スマート農業技術の導入効果を発揮させる生産方式の確立や当該生産方式への転換に
向けた取組を推進する。
●AIを用いて収集した品質等の選果データを生産方式の転換に活用するなど,データ
を起点とした果樹農業を推進する。
●果樹農業のスマート農業技術・機械化体系の開発・導入を推進する。
●労働生産性の向上に資する新品種・新技術の開発、汎用性のある安価な機械の開発、
AIなど他分野からの技術転用を進める。
⑤大規模経営体の育成・参入
●果樹産地における経営の大規模化を推進するとともに、大規模な法人経営体等による
大規模な省力樹形等への改植・新植を推進する。
●スマート農業技術の導入を前提とした樹園地の環境整備や流通事業者等との連携等に
より、販売供給の出口を見据えた作業の合理化、省力栽培技術・品種の導入、労働力
の確保等を図り、生産性を飛躍的に向上させた生産供給体制モデルの構築・横展開を
図る。
⑥気候変動等への対応
●生産減少の大きな要因となる温暖化の影響等に対して、資機材による対策や、産地に
おける品種構成の見直し等の検討を進める。
●高温適応性を有する品種の開発・導入等を推進する.
●気候変動に適応する生産対策と併せて、化学農薬の使用量低減に資する病害抵抗性を
有する品種等の開発・導入や化学肥料の使用量低減等の環境負荷低減策・気候変動緩
和策を進める.
●社会全体の行動変容につながるよう食料システムの関係者の環境負荷低減策への理解
を促進する。
⑦病害虫・鳥獣害対応
●総合防除による病害虫対策や、化学農薬の使用量低減にも資する病害抵抗性の品種等
の開発・導入を進める。
●果樹カメムシ等の特に果樹に甚大な被害を与えるおそれがある病害虫については、対
策技術の一層の開発推進を図るとともに、発生地域等と連携した総合的な対策技術導
入を図る。
●野生鳥獣に対する様々な被害防止のための総合的な取組による鳥獣被害への対応を-
層進める。
●特に鳥獣被害が増加している市町村に対しては、国・都道府県が連携し、課題解決に
向けて伴走支援を行う。
⑧花粉・苗木の確保
●落葉果樹の人工授粉等に必要不可欠な花粉について、共同花粉採取などの産地内での
花粉供給体制の構築を一層進めるとともに、全国段階での花粉供給体制の構築を進め
る。
●苗木について、苗木生産の省力化や生産拡大を進め、苗木生産・供給力を強化すると
ともに、果樹産地や果樹生産者と苗木生産者との契約生産や、果樹産地の苗木需要の
情報発信等により需給のマッチングを推進する。
●苗木の生産・供給の強化に当たって、品種保護意識の向上等を推進する。
(2)担い手の育成・確保、労働力の確保
(2)担い手の育成・確保、労働力の確保
目標
果樹農業の担い手を育成・確保するため、高度な技術の習得や樹園地の確保、未収益期間の
克服など果樹特有の課題の解決に産地が取り組む果樹型トレーニングファームの取料など、植
広い農業者や法人が果樹農業に参入する取組を推進する。離農する経営の園地の受け皿となる
経営体や付加価値向上を目指す経営体について、果樹農業で生計を立てる担い手として、規模
の大小や個人・法人などの経営形態にかかわらず、育成・確保する。また、サービス事業体等
を活用した労働力の確保,作業の省力化などによる季節的な作業ピークへの対応や労働時間の
平準化を図る。
【KGI】
●新規参入経営者数
820人(令和5年度)
読み込み中...
果樹農業の生産基盤強化及び担い手の育成に関する施策 - 第94頁
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