令和5年度人事院年次報告書(国際交流・研修及び人事院総裁賞等)
令和6年7月12日|p.64
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第9章 人事院総裁賞及び各方面との意見交換
第1節 人事院総裁賞
「人事院総裁賞」は、国民全体の奉仕者として、長年にわたる地道な活動や高いモチベーションの下での勇気ある行動などを通じ、行政サービスや国民生活の向上に顕著な功績を挙げ、国民の期待に応えた国家公務員(個人又は職域)を顕彰するもので、昭和63年に人事院創立40周年を記念して創設された。
被顕彰者は、人事院総裁の委嘱する各界有識者から成る選考委員会(令和5年度は玉塚元一委員長(株式会社ロッテホールディングス代表取締役社長CEO)のほか、7人の委員)が、各府省及び行政執行法人から推薦された職員又は職域グループについて厳正な審査・選考を行い、その結果に基づいて人事院総裁が決定している。
第36回を迎えた令和5年度「人事院総裁賞」は、個人1名及び職域5グループに対して授与された(表9)。授与式は、令和6年2月26日、東京都内において行われ、翌27日に、皇居において天皇皇后両陛下に御接見を賜った。
令和5年度までの被顕彰者の合計は、個人71名、職域115グループとなっている。
| 表9 | 令和5年度「人事院総裁賞」受賞者及び受賞職域グループ |
| (1) 個人部門 | |
| 氏名・官職名 | 顕彰理由 |
海上保安庁 交通部企画課 国際・技術開発室 専門官 野口 英毅 | 海上交通業務の国際分野での第一人者として、国際会議で議長を務めるなど、 他国を牽引。安全かつ能率的な船舶交通の実現のための国際基準を策定し、国 内技術の国際標準化を実現させるなど、日本の国際的地位の向上及び国益の確 保等に大きく貢献 |
| (2) 職域部門 | |
| 府省名・職域名 | 顕彰理由 |
金融庁 政策オープンラボ TECH FORMINGチーム | 行政事務における業務効率化ツールを開発・実装し、多くの業務の効率化や ワーク・ライフ・バランスの向上等を実現。捻出した時間を政策の検討等に充て ることにより、若手職員の活躍を促進するとともに、より効率的な公務の実現に大 きく貢献 |
法務省 浪速少年院 | 大正12年に我が国初の少年院の一つとして設置され、以降100年もの長きに わたり、非行少年の改善更生に尽力。少年院の原点としての歴史を継承しつつ、 社会情勢の変化も踏まえ、情熱と使命感を持って職務を遂行し、公務の信頼の確 保と向上に大きく貢献 |
水産庁 漁業調査船「開洋丸」乗組員一同 | 過酷な厳冬期の北太平洋において、乗組員が一丸となって困難な調査に取り組み、近年不漁が続くサンマ資源の持続的な利用に向けた貴重な基礎データの取得に成功。科学的根拠に基づく政策立案に寄与するとともに、日本の魚食文化保全に大きく貢献 |
国土交通省 九州地方整備局 緊急災害対策派遣隊(TEC-FORCE) | 九州地方の大規模自然災害において被災地へ職員を派遣し、応急対策を実施。 記録的な大雨となった令和4年台風第14号では、河川・道路の被災状況調査に デジタル技術やドローンを積極的に活用するなど、被災地の早期復旧に大きく貢献 |
気象庁 気象大学校 | 100年以上の長きにわたり気象庁職員に対して専門的な知識・技術に係る教育・研修を実施。職員の技術力・能力向上を通して、指導的な役割を果たす職員を育成し、気象業務の基盤を支えるとともに、国民の安全・安心の確保や公務の信頼の向上にも大きく貢献 |
第2節 各方面との意見交換
人事行政を適切に運営していくため、各方面から公務員や公務員制度に対する率直な意見を聴取するとともに、公務に対する理解を得るよう努めている。
これらの意見については、制度改正などを通じ、人事行政の方針の策定や運営面に反映させていくこととしている。
1 公務員問題懇話会
地方の実情を的確に把握するため、仙台市、水戸市及び松江市において、人事行政全般に関する諸問題について、それぞれの地域の各界有識者と人事院幹部が意見交換を行った。
2 企業経営者等との意見交換
中小企業経営者、報道機関の論説委員等を対象に、令和5年4月から5月にわたり全国50都市において、国家公務員給与の決定方法、人事院勧告の意義・役割等を説明するとともに、地域における経営環境、賃金改定の動向及び公務員給与の在り方等に関して率直な意見交換を行った。
3 参与との意見交換
人事行政に関する重要な事項について意見を求めるため、各界の有識者に参与を委嘱し、人事行政施策の工程表の進捗状況などについて意見交換を行った。